2025年9月29日月曜日

Wrangler 愛 その参

 初めてジーンズをカッコよく感じたのは映画雑誌で見たスティーブ・マックイーンの写真だった。テレビで放映されてた「大脱走」を観てマックイーンのカッコ良さに痺れて、映画雑誌(立ち読み)を見てもマックイーンの記事や写真にしか興味がなく、それで目にした数枚のジーンズ姿の写真が憧れとなった。それが小6で、実際に履き始めたのが中学生になってからで、BOBSONかBIG JOHNが人生初ジーンズだったと思う。親にせがんで買ってもらった。お袋が洋裁をやってたから、ジーンズに合うジャケットも作ってくれたのもよく覚えてる。

映画とジーンズを語る上で必ず出てくるのがマーロン・ブランドの「乱暴者」とジェームス・ディーンの「理由なき反抗」、前者がLevi's501XX, 後者がLee101なのは有名な話。どちらともカッコいい。Wrannglerがいつ?どの?映画から登場したかは勉強不足で残念ながら知らないけど、たぶんウエスタン映画だろうと推測が出来る。カウボーイやロデオ、アメリカ西南部あたりをテーマにした映画にはWranglerの登場率が高い。

古い映画ではなく比較的新しい映画、それもWrangler視点で。

2013年「ダラス・バイヤーズ・クラブ」でのマシュー・マコノヒーは役柄上少し減量してるので、Wranglerデニムの姿は若干オーバーサイズ気味だけど、これが実にカッコいい。さらに目を奪われるのはチェックやストライプのウエスタンシャツ、もちろんWrangler製。カウボーイハットとウエスタンブーツもたまらんね。


2005年「ブロークバック・マウテン」ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールのW主演。この二人がジャストフィットなWrangler姿を見せてくれる、ワーク系のデニムシャツやデニムジャケットの着こなしも最高だな。頭のてっぺんからつま先まで完璧、こんな着こなしをしたくなるね。


2023年「東京カウボーイ」井浦新がWrangler姿を披露している、演出上最初はちょっと浮いた感じだけど少しづつ馴染んでくのが面白い。プロの役者魂を感じるね。劇中Warnglerのショップが出てくるので目をまん丸にして観てた。


2019年「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」ブラッド・ピットが来てるデニムジャケットWrangler 126MJZには打ちのめされたわ。


Wrangler視点からは外れるが1991年「テルマ&ルーイズ」スーザン・サランドンとジーナ・デイヴィス、この女性二人のデニムの履きこなしは魅力的すぎるね。ブレイク前のブラッド・ピットもデニムセットアップ(Wranglerではない)で登場。こちらもカッコいいんだわ。

他にも影響を受けた映画はたくさんある。「フィールド・ドリームス」「パーフェクト・ワールド」「アウトサイダー」「MUD」などなど。

Wrangler 愛 その四へ続く











2025年9月28日日曜日

Wrangler 愛 その弍

先日、カミさん我が家の倉庫(納戸)からWranglerのジーンズを持ってきた。オレが20代の頃よく履いてたWranglerでよくよく観察して見た結果、1955年か1958年の11MWZの復刻版で多分1970年代後半から1980年代前半にかけて作られたラングラージャパン製。Wrangler特有のブロークンデニムではなく左綾、フロントトップは掛けボタンじゃなくスナップボタンが採用されてるレアアイテム、そしてBlueBellのマークも嬉しい。ただ残念なのがリベットが数ヶ所欠落してたこと。ウエストサイズが31で履けないことはないが、屈めないし呼吸困難😆なので目下ダイエット中、良きモチベーションが出来た。ヴィンテージマニアではないけど、所有する喜びがわかる。そしてラッキーにもリベットをリペアしてくれるお店を発見、そのお店は東京なんだけど、宅急便で送って修理してもらえることが判明、実に嬉しい。







うっすらとした記憶があって、Levi'sやLeeは断捨離したと思うけど、Wranglerはもう1本同じようなものを持ってたような気がして後日倉庫(納戸)へ発掘作業に行った(笑)見事、記憶が的中した。いわゆる2匹目のどじょう。1本目より激レアかも?それで調べてみた。

ラングラージャパン製の復刻版ではあるが、モデルは1964となり Blue Bell社が本国アメリカで1964年の1年間だけ製作販売してたジーンズ。Wranglerには超珍しくセルビッチ仕様となってるからサイドステッチがLevi'sやLeeと同じく内側にあって左綾、そして斜めBlue Bellマークもある。
セルビッチデニムだからロールアップで履いてたんで丈は長め、ウエストサイズは大きめの33インチ、オーバーサイズ気味に履いてた記憶がある。
当時のラングラージャパンはいい仕事してますね。
**現在、Wranglerはエドウィン社が販売してて、ラングラージャパンは現存しません。






児島でジーンズを買わなかった理由がこんな形で現れるとは嬉しい限りだ。

去年の暮れの話。よくよく考えてみると年取ったせいもあり最近は軽くて楽な服ばかり着ている、ストレッチやドライ(吸湿速乾性)やジャージ素材のジーンズ・シャツ・ジャケットばかりが増えていくことに少し抵抗があった。そこで思い切って少年に戻って、若い頃に憧れてたBarbourのオイルド・ジャケットを買うことにした。オレ的にはお高めでかなり奮発した。ついでに勢いでChippewaの靴も買った。


そして今回のお宝出現記念で、またもやChippewaのチャッカブーツとWrangler 24MJZなるジャケットを買って、児島で散財しなかった分、いま激的散財となる(笑)
この2点の写真は後日掲載。
このおかげで一生分のジーンズとジャケットとブーツ/シューズが揃った。この先の散財はきっと減るだろう、、、絶対、減らしたい(笑)







2025年9月25日木曜日

Wrangler 愛 その壱

今年3月に岡山の倉敷と児島を巡る旅をしてきた。

                                               児島に行った目的はもちろんジーンズを物色のため(笑)しかしながらコレだと思うジーンズに出会うことがなく散財せずに済んだ。あれほど魅力的なジーンズがあって購入に至らなかったのも不思議だ。もちろんジーンズへの造詣が深まり勉強にもなった。

2017年に『ブルージーンズとポップスとオレ』という記事を投稿している。 




旅を終えて、しばらくしたら前記事のNOBODY木原さんの訃報を知り愕然とした。NOBODYの若かりし頃のライブDVDを入手して、それを見たら木原さんのデニムのセットアップ姿がめちゃカッコよくて痺れた。                                                            

NOBODY「HALF A BOY   HALF A MAN 」に収録されてる「BOY ON THE RUN 」を聴くと一瞬にして若かりし頃に戻った。それからは音楽(ROCK)とジーンズのことで頭がいっぱいになった。まさにアルバムタイトル通りの「半分少年、半分大人」だ。

ちょっとだけ少年に戻って、バンドに夢中だった17歳18歳19歳のころ好んで履いてたWrangler(13MWZ)を1本買った。14.75ozでわりとヘビーな生地。数十年ぶりのゴワゴワ感がめちゃ楽しいわけで自分でもびっくりした。ジーンズを育てる楽しさがたまらなく好きだ。もちろんLevi'sやLeeも履いてたけど、Wranglerの履きごごちやシルエットが一番好きだった。続けて同じものをもう1本購入して、今年のクソ暑い夏もなるだけ履くようにしてた、マジに超暑かったぜ!


17歳、Teeny Bopper時代  四人囃子、はっぴーえんど、めんたんぴんをコピーしてたな。
**富山地鉄ビル5Fホールでの合同ライブ。ステージ袖で出番を待ってるところと演奏。
 Levi'sのセルビッチジーンズをロールアップして履いてたんや、今の時代でもイカすな。
 ドラムの井田君はLeeのサテンのホワイトジーンズを履いてた記憶がある。

**合同ライブの打ち上げ。当時の溜まり場(ぼろ3F)で撮った写真。
 BIG JOHNのボアライナー付きコーデュロイ襟のカバーオールにLevi'sのネルシャツ。
 今、このカバーオールを持ってればかなりのレアビンテージもんだな。


18歳、A Signpost to New Space Band時代 オリジナルや四人囃子、プリズムとかをやってた。
  **荒町にあったライブハウス・メディアでのひとコマ。
   たぶんWranglerの13MWZを履いてるな。



19歳、South Wind時代 ウエストコーストサウンドどっぷり、ツインドラムスでやってたな。
**富山城址公園野外ステージ
たぶんLeeの101にWranglerの126MJWの袖をカットオフ、足元は安物のエンジニアブーツ。
アメリカの青春映画『アウトサイダー』が公開される数年前にこの姿とは自分でもおどろきだな。ジージャンのカットオフはお手本が居て、それを真似したよ。今思うと、ジージャンをカットオフにしたのは勿体無いことしたなって思う、、、反省(泣)




この時代の写真が何枚も残ってて撮ってくれた人に感謝だよ。ありがとう!!

そして、その弍に続く