1957年 フランスで黄金よりも高貴な青として特許を取得した青色がある。フランス人画家イブ・クラインが作ったインターナショナル・クライン・ブルーのことである。
ペンキ職人になって45年くらい、そのおかげで塗料や色の知識はそこそこ持ってはいるが、まだまだ勉強不足のところもある。
若い頃、取引先の建築設計士さんからイブ・クライン・ブルーの色指定を受けた現場があった。イブ・クライン・ブルー?それ一体なんぞや?それにカッコいいネーミングじゃないかと思いながら仕事をするも、その調色に何度も失敗して結局、設計士さんに頭を下げて妥協をしてもらうことになり、さらには大きな赤字も出した苦い経験がある。その時はただ見せられた色の印刷物だけが頼りで、データもない時代だったし、そもそもイブ・クラインを理解してない無知な若造だったことは否めない。
オレ自身、青色は大好きな色だ。今思えばその時の苦い経験が青色に対する知識を高めてくれたとも思う。笑える後日談にはなるがイブ・クライン・ブルーは建築用塗料が持つ青の顔料では絶対に出せない青だってことが後々わかっったのだ。当時の設計屋さんも無知だったことになる、頭を下げて損したぜ(笑)
1リットル100$、バカ高い価格の塗料(絵具)1斗缶に換算すると日本円で20万円以上、、、おかしいだろ。黄金よりも高い高貴な青って、納得だわ。
アートを始めてからも青の探究心は深まるばかりで、青基調の作品が多いのはそう言う理由からだ。今回購入した絵具の半分は、語尾に・・ブルーの文字が付く、どんだけ青好きなんよ、オレ(笑)でもその絵具達でもインターナショナル・クライン・ブルーは表現できない。それが最近になって、なんとなく化学反応でインターナショナル・クライン・ブルーにより近い色が出せたのは嬉しいぜよ。正直、まだ研究は必要だけど。
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