10代後半は音楽(バンド)に没頭していた。そんな環境いたから音楽関係のアルバイト(演奏ではなく)をしたことがある。
その頃、女子中学生や女子高校生を魅了していたイギリスのベイ・シティ・ローラーズと言うアイドル的なロックバンドが居た。このバンドには全然興味がなかったけどね。
で、ベイ・シティ・ローラーズのフィルムコンサートが富山市公会堂で開催されることになり、会場の警備係のアルバイトが舞い込んだ。「えっ、ライブじゃなくてフィルムコンサートで警備係って変じゃね〜」と思いつつも、その仕事を引き受けた。
会場に入り、持ち場に就くとお客さんの熱気をすごく感じる。
始まった瞬間からオーディエンス総立ちでスクリーンに向かってキャーキャーと叫びながら手を振り、一緒に歌ったりしている。「相手はスクリーンだよ、なぜ?反応あるわけじゃないのに」この光景が全然理解できずワケがわからんかった(笑)興奮して席を離れる人はいなかったけど、警備が必要なんだって、その時初めてわかった。
その頃、QUEENも全盛期を迎えようとしていたが、泥臭いロック(ブルースをルーツに持つ)が好きな少年にはなかなか受け入れられなかった。せいぜいラジオで聴くくらいなもので、大人の女性が聴くロックっていう風に捉えていた、ホント心のキャパが小さなロック少年だったよ、オレは。
それから数年後の LIVE AID'85を観たのがきっかけでよく聴くようになったと思う。
先日、QUEENを題材にした映画『ボヘミアンラプソディ』を観てきた。
映画の作りこみもよくて、アクター自身が本人の魂をも演じてるのがすごく、圧倒された。完全に打ちのめされ泣いた。
スクリーンに向かって一緒に歌いたかったよ。
ベイ・シティ・ローラーズのフィルムコンサートから40数年経ってロック少年は青年、中年も越えて壮年になってしまって、ようやくわかったこと。
だけど未だにキャパが小さいのよ(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿