8月に家族の思い出がいっぱい詰まってる東京ディズニーランドのホテルで結婚式を挙げるから、父親代わりでヴァージンロードを歩いてもらえないかと相談された。他に適任者が居ればお譲りしたいのだが、新婦直々の願いとあっては断るわけにもいかない。ヴァージンロードを歩くのは自分の人生プログラムにはまずはあり得ないこと。親友からのプレゼントとして受け止めるも、心境は複雑だった。彼の代わりに全てをこの目に焼き付けて、いずれ他界で会ったときに報告しようと決めた。
彼女の父親はJRに勤務してて、北陸新幹線関係の仕事をしてたけど、北陸新幹線を目にすることなく他界した。彼が乗れなかった新幹線に彼の想いと一緒に乗り込み東京へ。
親族だけでの結婚式と披露宴。他人はオレだけ。
モーニングに着替えた瞬間から人生最大の緊張感が始まった。
係の人から全体の流れとエスコートの仕方を教わるも、頭のなか真っ白け。
上手く歩けなくても粗相だけはないようにと自分に言い聞かせる。
本番は遺影を持って歩いた。彼が見守ってくれたんだろか、、、堅くはなったけど、ちゃんと歩けた。長い人生の中のずっしりと重い数分の出来事だった。
さすがのディズニーでの披露宴は演出も凝っててミッキーやドナルド達が出てきて楽しすぎて、おかげで泣かずに済んだ(謎)
新郎はイケメン、新婦は可愛いしすごく綺麗でした。
披露宴では新婦のリクエストでギター弾き語り、それも亡き父親の使ってたギターで。
これも緊張はしたが気持ち良く歌えて良かった。
こんな素敵な時間を作ってくれた新郎新婦には感謝の気持ちでいっぱいです。
この後、部屋に帰ったら目頭が熱くなってた。
人生最大のサプライズをプレゼントしてくれてありがとう、秀明!
晶子、お父さんの分も幸せになってね!
孝史君、晶子を頼んだぞ。