1月14日(日)の話。
この数日前から里でたくさんの雪が降り、交通機関がマヒしたところもあるけど、意外に山の方は降雪が少なかった。13日午後からようやく吹雪となり14日のパウダーに期待が高まった。
14日朝一、メンバーが集まり8人でスタートした。天気や降雪量、雪質を考えるとThe DAY間違いなしの状況。目指すは瀬戸蔵山稜線。
ラッセルが深いので体力消耗するまえに、最初の小高い丘からのドロップを選択。
2段ほど落として最高の雪を味わい、登り返し。あきらがシールトラブルで遅れてそのまま帰還。稜線でいっさんに合流して差し引き8人と数字は変わらず。
選択肢としてこのまま瀬戸蔵山で遊ぶか?それとも大品山までの周回コースを選ぶか?でメンバーで協議。積雪期の大品山経験者は2人で記憶が新しいのはオレだけで他メンバーは行ったことがないので、天気と飲物食料も十分と判断して大品山を選択した。
さすがに稜線を歩くのは気持ちがいい。稜線をゆっくりと歩いて14時前にドロップポイント到着。休憩を取ってから最高のパウダーを戴く、近年では最高と思えるラインを絶叫しながらのライドは皆ご満悦となる。
そのあとゴルジュ帯に入り、ひとつめの事件が起きる。
沢の雪付きが良くなくてルート工作が難しい。目の前に貯水池が見えてるが遠く感じる。
慎重にルート選びながら前進したけど渡渉で谷側に体が落ちて自力での脱出困難となる、そのままの体勢でホールに落ちれば生きて帰れない確率がかなり高かった(まじ)。幸い、近くに川崎君が居たんで彼にいろいろ無理言って助けてもらった。救助する側もひとつ間違うとかなり危険なため、ひとつひとつの動作が慎重かつ正確さが求められる厳しい救助だったと思う。川崎君が危険に身をさらしながらも良く頑張ってくれたおかげでなんとか脱出できた。ザイルが無かったのが反省点として残る。
渡渉が難しいので高巻きルートを選ぶしかなかった。この段階でシールがトラブったが、なんとかするしかなかった。ひたすら深い雪の中をラッセルして夏道登山道の尾根を目指した。途中、同じ目に遭ってる2人と遭遇した。日没までにはまだ時間はあったもののかなり大きなプレッシャーがあった。ルート工作に1時間強を余儀なくされたけど、なんとか主尾根に取り付けた。あわすのスキー場トップに着いたのが16時30分。17時前にらいちょうバレーに到着。みな安堵の表情。
メンバーの頑張りと体力には感謝である、そして川崎君にはホント感謝である。
そしてオレ自身は猛省しなければならない。
備忘録として
同行メンバー 川崎、石倉、米田、石塚、市村、堀田、ちずる、瀬山(途中離脱)オレ。
不足した装備、ザイルと直近の情報。
反省点として予定外の行動は慎むべき。
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