2023年1月31日火曜日

あえて、誠

 最近、国内外のビッグアーティストが天国へのドアを開けて向こう側に召されてる。書きたいことはいっぱいある。特には高橋幸宏なんだけど、あえて、鮎川誠について書こう。

中学を卒業して高校に入学、そして2ヶ月たらずで退学。退学したあとはなにも目標がなくただ漠然と彷徨ってた。1日がとても長く退屈だった。父親の同業者の愛知県豊川市の知人宅に奉公人として預けられた。仕事はすれど、なにも面白いことがなかった。そんな時、FMラジオからサンハウスと言う、強烈なギターとボーカルが聴こえてきた。デビューアルバム「有頂天」の販売促進の営業オンエアだった。間借人なのでオーディオ機器もなく、小型のラジカセだけが耳を潤してくれてた。名古屋のどこかのデパートのサテライトスタジオで収録されたサンハウスの演奏がオンエアされるとをラジオが言ってた。それを忘れずにエアチェックしてカセットテープに録音することができた。ローリングストーンズは中学生時代にかなり聴いてたんで、鮎川誠のギターリフがキース・リチャーズを彷彿するかのように聴こえてたのを今でも覚えてる。面白くない人生が少し動いた瞬間でもあった。

時は一気に飛び越え2014年3月8日、場所は東京ドーム。ローリングストーンズのライブ。それにいきなりゲスト出演したのが布袋寅泰。もちろん布袋もすごい。だけど、ローリングストーンズを愛してやまないギターリストと言えば鮎川誠だ。布袋ほどにワールドワイドな活動をしていれば、もしやの共演もあったかも知れないと、その時思った。

そんな鮎川誠を悼むとしよう。