サーフィンを始めた、今から40数年前はDVDやYouTubeなんてない時代。ビデオはあったけど、まだ高価で簡単に買える代物ではなかった。なので動画でサーフィンは見たことがなかった(笑)『サーフィンワールド』や『サーフィンマガジン』の雑誌が唯一の情報だった。連続的な静止画を見て、そのムーブメントをイメージするだけのシンプルなアプローチでサーフィンを学んでいた。
どこぞこでサーフィンムービーの上映会が開かれると聞くと、せっせと出かけて行った。サーフシーンをまぶたに焼き付けることが革新的だった。トータル何本観たかは覚えてないけど、特に印象深かったのは『Many Classic Moments』と『Bali High』だった。
先日、藤樫君が『Bali High』のDVDを貸してくれた。今観ても素晴らしいムービーだったのは言うまでもない。ハワイやカリフォルニア物とは全然違ってサーフシーン以外の映像も気分を高揚させてくれるのがたまらなく良かった。
その『Bali High』のジャケットにインスパイアされて絵具をばら撒いてみた。作業は高揚感もあってなかなか楽しかった。60歳を過ぎてもサーフィンをしてることは40年前には想像もしてなかったけど、画を描いてることはそれ以上に想像できないことだった(笑)
静止画であれ動画であれ絵画であれ、その画角から何かを感じる取ることは情報量にかかわらず必要なこと。藤樫、ありがと。